保存療法
急性外傷で始まったときには、三角巾で1~2週間安静にします。断裂部が治癒することはありませんが、70%は保存療法で軽快します。保存療法では、注射療法と運動療法が行われます。注射療法では、肩関節周囲炎を併発して夜間痛があると、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔薬を肩峰下滑液包内に注射しますが、夜間痛がなければヒアルロン酸の注射に変えます。
腱板のすべてが断裂することは少ないので、残っている腱板の機能を賦活(ふかつ)させる腱板訓練は有効です。
手術療法
保存療法で肩関節痛と運動障害が治らないときは、手術を行います。術後は4週間程度の固定と2~3ヶ月の機能訓練が必要です。